図書館司書 | お仕事図鑑250 - 日本の学校 | 色んなお仕事を紹介
お仕事図鑑250
監修/元全国小学校社会科研究会会長 羽豆成二

文章・言葉


図書館司書の仕事
 図書館司書は、公共の図書館や、大学の図書館、企業(きぎょう)や研究所の資料室などで働く、図書に関する専門家です。正確には、単に司書といいます。司書の主な仕事は、図書館の利用者に本を貸し出したり、利用者の質問や相談に応じて、必要な資料を探す手伝いをしたり、決められた分類に従って本を整理したりすることです。また、図書館で新しく買い求める本や資料を選ぶのも、司書の役目です。司書とは、図書の分類や、図書館の機能・歴史などについて勉強して、司書の資格を得た人のことですが、図書館で働くために、どうしても司書の資格が必要なわけではありません。また、図書館で働きながら司書を目ざすこともできます。
 今、多くの図書館では、図書館に本を借りに来られない障がい者やお年寄りのために、病院や施設(しせつ)や自宅に本を届けたり、目の不自由な方に本を読んであげたりするサービスを行っています。そのような、利用者のためのサービスを考えたり、実行したりすることも司書の仕事です。

図書館司書にインタビュー
 図書館では、毎月決まった予算の範囲(はんい)で、新しい本を買い入れています。たくさん出版される本の中から、図書館として買う本を選ぶことは、やりがいのある楽しい仕事ですが、同時に、わたしたち司書が非常に頭をなやませるところです。今、よく売れている、人気のある本を図書館に入れれば、たくさんの人が利用することはわかっています。だから、図書館は、そういう売れている本ばかりをたくさんそろえればいい、と言う人もいます。しかし、そんなに売れていなくても、資料としてとても貴重で、調べものなどの役に立つ本は、ぜひ図書館に置いておかなければなりません。そのようなバランスを考えながら、限られた予算の中で本を選ぶのは大変です。でも、もともと本が好きで司書になったのですから、それはぜいたくななやみかもしれません。
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