兵庫県 養父(やぶ)中学校 | がん患者の悩み解消へ タオル帽子を手作り | 善きことをした小・中学生達 - 日本の学校

善きことをした小学生・中学生達

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がん患者の悩み解消へ タオル帽子を手作り

兵庫県 養父(やぶ)中学校 ボランティア部のみなさん

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兵庫県北部の但馬地域に位置する養父市に、「自律、協同、創造」を校訓とする市立養父中学校がある。同校は、1989(平成元)年4月8日、養父中学校、広谷中学校、建屋中学校の3校が統合して開校。こころ豊かにたくましく生きる人間の育成を目標としており、生徒もその精神を、勉強や部活動だけでなく、地域貢献活動、社会福祉活動などにも発揮。2007(平成19)年12月には、ボランティア・スピリット賞を受賞するなど、確かな実績を重ねている。

今年度の1学期には、ボランティア部の生徒21人が、抗がん剤治療の副作用による脱毛症状に悩む患者のために、タオルを縫い合わせた帽子を贈る活動に取り組んだ。

制作したタオル帽子は、「東日本大震災」の被災地、岩手県に本拠を置く「岩手ホスピスの会」を通して、全国各地の患者に送られる。

今回の取り組みは、同校の池田一成校長からホスピスの会が取り組む帽子作りの話を聞いたことがきっかけ。同部は、近隣の老人福祉施設訪問など普段の活動の合間を縫って、5月から作業をスタートした。

「校長先生に教えてもらうまでタオル帽子のことは知らなかった」という同部の部員は、「初めて作るので難しいが、完成すると達成感がある」「患者さんに気に入ってもらえればうれしい」と話す。

6月6日の活動日には、部員18人が集合。岩手ホスピスの会から取り寄せた型紙をもとに、家庭などから持ち寄ったタオルで型を取り、ミシンで縫い合わせる。細かい部分は手縫いをするなど丁寧に仕上げた。普通のタオルを使うため、生徒はタオルの柄を生かすなど工夫を凝らして縫製。「うまく作ることも大切だけど、使ってもらう患者さんのことを考えながら、タオルを縫い合わせた」という。

また、同校の教育のモットーである「生きるとは分かち合うこと」の精神に共感し、「タオル帽子作り」の意義に賛同した地域住民から、多くのタオルが寄せられている。部員たちは「とてもありがたい」と感謝し、「これからもみんなでがんばりたい」と、タオル帽子作りに励んでいる。

そして7月21日、第1回目のタオル帽子が生徒のメッセージを添えて岩手ホスピスの会に送られた。“患者さんの悩みを少しでも解消できたら”“東日本大震災の復興支援に少しでも貢献できたら”・・・など、生徒一人ひとりの想いが託されたタオル帽子。患者たちからも好評という。

(2011年7月掲載)

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