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善きことをした高校1年生達
世のため、人のために立派な行いをしている高校生達を紹介します。
高校生達の活躍を、ぜひご覧ください。
2024年2月5日、ものづくり部とシステム機械科の生徒たちが、地元の小学生ソフトボールチーム「末武スポーツ少年団」から、練習用バックネットを新たに製作したことへのお礼として感謝状が贈られた。
きっかけは、同少年団が練習する下松市立公集小学校グラウンドのバックネットが老朽化したことから、団員の保護者が隣接する同高に相談。ものづくり部とシステム機械科の生徒が協力することになった。
2023年度工業関係高等学校溶接競技中国大会優勝や高校生ものづくりコンテスト「旋盤作業部門」全国大会準優勝など、優れた実績を残してきた生徒たち。地域貢献活動にも熱心で、今回の取り組みもその一環。
作業が始まったのは2023年の夏。生徒たちは、顧問の教諭のアドバイスを受けながら、バックネットの枠となる鉄パイプを確かな溶接技術などを駆使して組み立て、秋には完成させた。
生徒たちは野球部の手を借りて、リニューアルされた高さ3m、幅6mのバックネットを公集小学校のグラウンドに持ち運び、設置した。
末武公民館で行われた感謝状贈呈式には、末武スポーツ少年団から児童約20人と指導者、同高から今回の活動に参加した生徒らが出席。少年団の総監督から生徒に感謝状が贈られた。
「うれしかった。大切に使います」という児童の言葉に「本当に良かった」と笑顔の生徒たち。全国大会出場を目指して練習に励んでほしいと話し、これからも地域貢献に努めたいと意欲を見せていた。
1964年、11人の生徒によって開設された應援團(おうえんだん)も、野球部の試合での応援活動はもちろん、地域のイベントなどに出演。日本の応援文化の真髄を取り入れた独自の応援形式で、多くの人々の心を鼓舞してきた。また、ボランティア活動にも熱心に取り組んでおり、例年12月、東武鉄道太田駅で実施する「歳末助け合い募金」は、50年以上続く伝統的活動で、毎回、市民や乗降客から託された浄財は、太田市福祉協議会に寄付している。
2024年の元日に起きた『能登半島地震』においても、被災された人々を応援しようと、すぐに立ち上がった。1月25、26日の両日、應援團の自主的取り組みとして校内と「歳末助け合い募金」と同じ東武鉄道太田駅入口周辺で、被災者支援の募金活動を行った。
今回の活動には団員5人と有志生徒2人が参加。「石川県令和6年能登半島地震災害義援金」と書かれた募金箱を掲げ、駅利用者などに協力を呼びかけた。
団員らの支援を促す声に多くの市民が足を止め、被災地の1日も早い復興を願って次々と寄付していた。
被災地で辛い思いをしている人々を助けようという、群馬の市民や同校生徒の優しさ、温かさに触れることができたと感謝する団員たち。後日、災害義援金として送金した募金約12万円が、被災者の不便解消に少しでも役に立ってくれればと、願っていた。
全国大会8回出場を誇る同部の部員は、風紀、朝礼、保健、環境の4委員会を設け、自主的な活動を展開している。今回のキャップ回収は「私たちが住んでいる街に感謝し、宇都宮を日本一きれいな街にする」を目標とする環境委員会が、保健委員会と合同で2021年度からスタートさせた。部員たちは全校生徒、教職員にも協力を求め、全校挙げての回収に努めてきた。成果は、生徒が各家庭から持ち寄るだけでなく、ペットボトルとラベルを分けてリサイクルする生徒も増えてきたといい、街の環境美化に一役かってきた。
活動を開始した当時、新人部員だった3年生が、卒業を控えて一区切りつけようとキャップの収益金でワクチン支援を行う「ワクチンキャップ運動」に協力しようと提案。昨年秋までに回収したキャップは約5万個だったことから、全校生徒にもう一押しの協力を求めたところ、約2週間で約1万5千個ものキャップが集まった。
キャップ800個で1回分のポリオワクチンになり、今回集めたキャップで80回を超えるワクチンを、世界の子供たちに提供できる。
部員たちは「環境美化と途上国の子供たちの支援を目標とした部の活動の集大成」と語り、今後も自分たちにできるボランティア活動を進めていくと意気込んでいる。
2023年度、1年生は9つの班に分かれて、未来を変えるきっかけを見出そうと、それぞれのテーマで学びを進めてきた。
その中で、傷がついたり規格外という理由で安価で取引されたり、破棄されてしまうこともある「未利用魚」をテーマにした班と、「規格外オレンジ」の活用をテーマにした班が、地元企業と協力し「もったいないを減らすメニュー」を考案。生徒たちは「同じ命なのに捨てられてしまうと知り、なんとかしたいと考えた」「規格外でも味はおいしい。食材としての可能性を発見した」と話す。
未利用魚使用のメニューは「パンダちらし寿司セット」。箕島漁港に水揚げされたコショウダイを使い、寿司酢の代わりにみかん酢を使うことで和歌山らしさを加味した。
規格外オレンジのメニューは、沖縄産バレンシアオレンジを使ったオレンジマスカルポーネ味の「パンダジェラート」。カップは「地球市民プロジェクト」の公式キャラクター「地球市民ちゃん」を、パンダが抱きかかえるような仕様となるデザインで、生徒たちが創案した。
2つのメニューは、生徒たちがSDGs研修を受けている白浜町のアドベンチャーワールドで、12月28日から1月3日までの期間限定販売された。
生徒たちは、地球環境に配慮した料理を楽しみながら、社会課題解決への取り組みを身近に感じてほしいと話し、「これからもフードロス削減に向けた取り組みを考えていきたい」と意欲を見せていた。
11月には、全国の高校生や高専生がプログラミングなどの技術を競う「パソコン甲子園」で、SDGs(持続可能な開発目標)の達成を手助けする家計簿アプリ「サステナボード」が、モバイル部門のグランプリを受賞した。
開発したのは同部アプリ班の3人の1年生。応募した25校34チームのうち、本選に進む6校8チームに選ばれた。同部門では九州勢唯一の出場。
今年のモバイル部門のテーマは「30」。3人はSDGsの達成目標が2030年であり、SDGsを意識した消費行動を支援する家計簿アプリの開発をめざした。
商品に記載されたエコマークなど30種類の環境認証マークをカメラで読み取る機能を搭載。マークを読むごとにSDGs達成度をイメージする「木」が成長していく仕組みで、環境に優しい商品を選んでいるかゲーム感覚で判断できるという。また、レシートを読み込むと自動的に商品名と値段が家計簿に記載される機能や、収入・支出状況をグラフ化し、お金の使い過ぎを防ぐ機能も組み込んだ。
3人は「社会にも貢献できたと思う」「幅広い年代の人が気軽に使えるよう、さらに良いアプリを作っていきたい」と話している。
その同部に都城市の商店街にある老舗呉服店から、2年前に閉じた旧店舗を取り壊すので、その前に記念のイベントを考えてほしいと打診された。
60年以上も地域の人々に親しまれてきた旧店舗で、子どもたちの記憶に残るイベントを考えたという生徒たち。当初の案は「お化け屋敷」だったが、小さな子どもたちに「怖い」ではなく「楽しい」思い出を残してもらおうと、アートイベント『大きなかべにみんなでおえかきしよう and ふるまい都城茶』を企画した。
開催日は12月23日。ウォールアート用のアクリル絵具は塗料販売店が、積み木コーナーには床板販売事業者が自社製品を提供し、製茶店が温かな都城茶をふるまうなど、地元企業が生徒たちを支えた。
当日は親子連れなど多くの市民が来場。子どもたちだけでなく大人たちも絵筆を持って、大きな壁に向かい思い思いの絵を描き始めた。また、2024年には取り壊される旧店舗に花束を贈ろうと、壁には色とりどりの花々が描かれた。
「おもしろかった」という参加者の声に、生徒たちは「参加された方々が思い思いに楽しんでもらえて良かった」と安心した様子。「今後も大勢の方が来れるような、人と人のつながりのきっかけになるような居場所づくり、イベントなどを企画したい」と話していた。
なお、同部の活動は、こども家庭庁から「こども・若者主体のこどもまんなかアクション」の代表例として紹介された。
生活科学科食物A班の生徒たちは2022年、農福連携を通して地域の課題、共生社会の実現を目指す「#伊予農福連携プロジェクト」を立ち上げた。
生徒の体験学習先の農福連携推進企業と協働し、障害者が栽培するノウフクJAS認証のきくらげ、自然農法の米や大豆を利用したメニュー開発などに取り組んでいる。
2023年9月には、道後温泉のホテルにきくらげや愛媛の食材を使った「伊予農ランチ」4種を考案し、発売。彩りがよくどれもおいしいと高く評価された。11月には青森県の水産会社と協力。レトルトの「きくらげ鯛飯」「きくらげつくね」を開発している。
12月、同班は、県内の高校生の地域づくりに関する実践活動を表彰する「えひめ地域づくりアワード・ユース2023」の最終審査会に出場。「#伊予農福連携プロジェクト ~伊予農×ノウフク×企業共同で共生社会の実現を目指す~」をテーマに発表。農業と福祉の連携による地域とのつながりや、きくらげなどを活用した商品開発が評価され最優秀賞を受賞した。
「農福連携の活動はとても有意義で楽しい」という生徒たち。伊予市内の福祉団体とカフェを開き、高齢者、障害者が接客スタッフとして活躍した。また、認知症対応型グループホームの施設利用者とプランターを利用して野菜や花を育て、収穫した野菜は施設の食事に使われている。
生徒たちは「高齢化率の上昇など、地域の課題解決と共生社会の実現に向けて研究を続けていく」「今後のプロジェクトの展開を考えるとワクワクする」と話している。
2023年度は、「六高プロジェクト」と名付けた地域貢献活動の一環で、有志生徒が校内の畑でネギやきゅうり、トマトなどを、校舎内で菌床を使ってシイタケを栽培し、収穫後、町の子ども食堂や同校周辺の福祉施設に寄付した。
生徒は、教師の指導を受けながら野菜やシイタケの育成に挑戦。水やりや草取りなどの手入れや収穫までの行程を「楽しかった」「やりがいを感じた」といい、施設などに寄付できてうれしいと話す。
昨年の12月12日、子ども食堂の代表を同校に招き、「おいしく食べてもらえれば」とネギ約40本、シイタケ約5キロを贈呈した。
「高校生が子どもたちを思って寄付してくれることがうれしい」と感謝する子ども食堂では17日、約60人が参加してクリスマス会を開催。同校のネギとシイタケで作ったハンバーグを食べた子どもたちは、「おいしい、おいしい」と笑顔いっぱいだったという。
「食べたみんなが幸せになってほしい」と話す生徒たち。これからも「優しさという力」を発揮し、地域貢献活動に取り組んでいきたいと力を込めた。
同校生徒は地域防災リーダーとして様々な活動を展開。「標津町オリジナルHUG」の制作もその一つ。「HUG」とは避難者個々が抱える事情が書かれたカードを、避難所の体育館や教室に見立てた平面図にいかに適切に配置できるかなどを模擬体験するゲームで、指定避難所の同校の図面を使い、融雪洪水や標津川の氾濫など、標津町に特化した内容に編集している。
生徒たちはオリジナルHUGを用いた出前授業を町立中学校で実施。中学生たちは被災者にとって安心安全な避難所を構築しようと、当事者意識を持って取り組んでいるという。
また2021年度から生徒会が、2023年度からは全1年生が東日本大震災の被災地で学ぶ防災研修を実施。小中学校の防災授業で研修成果を発表し、子供たちに非常時に適切な行動がとれる確かな防災意識を持つことの大切さを伝えている。
地域の園児、児童、生徒に向けた「地域循環型防災教育」に寄与する同校生徒の活動が高く評価され、2023年度の学校安全表彰(文部科学省)を授与された。
「先輩から受け継いできた活動が認められて嬉しい」と話す生徒たちは、「高校生が町を守る」気概を持って、子供たちの防災意識向上に貢献していきたいと力を込めた。
マリンバイオ部の部員たちも、地域振興策として名産品を生み出そうとテナガエビなどの養殖や、7年にわたる研究で高校生初のイサキの完全養殖に成功するなど、優れた成果を重ねてきた。
2023年には、敏感でストレスに弱く飼育が難しいと言われるマサバ(サバ科サバ属)の産卵とふ化に成功した。2021年、当時1年生だった部員が、学校桟橋などで釣り上げた全長10センチ前後のマサバ約100匹の育成を始めた。約2ヶ月で50匹ほどに半減したため、部員たちは餌の給餌の回数や量、栄養素の配分など成長に合った最適な育成方法などを研究。2年間で約30匹を30センチを超えるまでに成長させた。
部員たちは次のステップとして、自然産卵を試みることに。2023年5月24日にマサバが産卵を始め、100粒程を採卵。26日に約30匹のふ化仔魚を確認したものの全滅。6月半ばに1500~2000個の卵から2代目となる約80匹が誕生し、20日間で約35ミリに成長。全国水産高等学校長協会は「飼育が難しいマサバの産卵と飼育の成功例は聞いたことがない」と評価。「高校生で初めて実現できてうれしい」と話す部員たち。記録的猛暑のため15匹程に減ってしまったが「これまでのデータを生かせば個体は増やせるはず。3代目、4代目とつないでいく」と意欲を見せていた。
「レモネードスタンド」は、小児がん支援を目的に、売上金を学会などに寄付するアメリカ発祥の社会貢献活動。
今回の文化祭から、コロナ禍で休止していた飲食の出し物が復活し、図書部ではレモネードの販売を決めた。作り方など準備を進める中で、小児がんを患っていたアメリカの少女が、同じ病気と闘う子供たちを助ける治療の研究費を病院に寄付したいと、自宅の庭でレモネードを販売する活動を始めたこと。今では、全米から世界へ、日本でも活動が広がっていることなどを知った。同部は2021年から文化祭で古書市を開き、売上金を日赤などに寄付してきた経験から、部員たちは「少女の意思を引き継ごう」と、レモネードスタンドを開くことを決めた。
部員たちは、レモネードスタンドの普及、小児がんの啓発・研究支援を行う団体から提供されたレモン原液に加え、レモン果実と砂糖を煮込んだシロップを自作。水やお湯で割り、甘酸っぱいさやかな味わいのレモネードを考案した。
文化祭では1杯250円で販売。2日間で187杯を売り上げた。購入者には小児がんをわかりやすく解説するチラシを手渡した。収益と募金を合わせた約4万円を支援団体に寄付する予定で、「研究に生かしてもらえたら」と語る部員たちは「多くの人に、レモネードスタンド活動と小児がんについて知ってもらえたと思う」と話していた。
同校では消防署や警察署、海上保安庁などから講師を招いて防災訓練を行う「1日防災学校」や、地震が起きた際に安全確保の行動を取る「シェイクアウト訓練」を定期的に実施し、生徒たちの防火・防災意識を育んでいる。
13年目となる今回は、部員11人が9月上旬から縦2.7メートル、横3.6メートルの巨大看板をキャンバスに製作をスタート。看板の左半分に浦河町のマスコットキャラクター「うららん」と「かわたん」が鬼と化した炎に向かって放水する姿を描き、右半分は無事火が消え、「うららん」「かわたん」が笑顔で喜ぶ姿と平穏な町の様子を表現。中央に2023年度の全国統一防火標語「火を消して 不安を消して つなぐ未来」を記し、子供から大人まで、看板を見たすべての人に防火意識の向上を訴えている。
11月10日、同署の署員が同校美術室を訪れ、同部への感謝を込めた褒賞品、スケッチブックと油絵用の筆セットを贈呈。部員たちは「みんなで案や意見を出し合って製作した」「幅広い年齢層に見られるのを意識した。インパクトのある作品ができたと思う」と話していた。
あなたのまわりの素晴らしき高校生・善きことをした高校生をご紹介ください。
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