岩手県 遠野緑峰高校 | ホップを使った和紙作りに成功 遠野ブランド商品の創出目指す | 善きことをした高校生達 - 日本の学校

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ホップを使った和紙作りに成功 遠野ブランド商品の創出目指す

岩手県 遠野緑峰高校 生産技術科草花班のみなさん

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郷土・地域社会に貢献する人材の育成を目指す岩手県立遠野緑峰高校。生徒も日頃の学びを生かし、地域活性化のための活動を行っている。その成果の一つが、生産技術科草花班の8人の生徒によるホップのつるを活用した和紙づくりだ。

同校のある遠野市は、ホップの一大生産地だが、ビール原料となる「毬花(きゅうか)」以外は廃棄物として焼却処分されていた。草花班の生徒は、この農業系廃棄物を有効活用して新たな「遠野ブランド」を創作したいと考え、2009年、和紙づくりに着手した。

8人は昨年8月から研究を本格的に受け継ぎ、飯豊ホップ生産組合の協力で現地調査や和紙工房で製法を学習。試行錯誤を繰り返す中で、つるの表皮にある良質の繊維に着目し、今年4月に高品質な和紙にすることに成功した。

岩手県 遠野緑峰高校 生産技術科草花班のみなさん2 岩手県 遠野緑峰高校 生産技術科草花班のみなさん3

「和紙ができた時は、達成感とやりがいを感じた」と語る生徒たちは、現在、サイズの多様化や染色の他、名刺やはがき、しおりなどの商品化を進めており、行政や企業と連携した6次産業化、農業と地域の振興にも役立てたいという。

生徒たちは「今後、商品化を進め、地元で普及させることでホップ農家の活性化に貢献できたら」「売上を被災地に寄付したい。そのためにも研究にがんばりたい」と意気込む。

なおこのポップ和紙の取り組みは、8月に開かれた日本学校農業クラブ東北連盟大会で最優秀賞に選ばれ、10月、沖縄で開催される全国大会で発表される。
(2014年9月掲載)

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