青森県　むつ工業高校　設備・エネルギー科の３年生のみなさんの善きことニュース

学校創立６０周年記念　勇壮な人形ネブタ創作

青森県　むつ工業高校　設備・エネルギー科の３年生のみなさん

１９６４年に開校した青森県立むつ工業高等学校。今年度創立６０周年を迎えるのを祝して、同校の生徒が記念の人形ネブタを制作した。取り組んだのは設備・エネルギー科の３年生６人で、５月から活動をスタートさせた。

生徒たちは、地元むつ市でおよそ１４０年の伝統を誇る祭り「大湊ネブタ」で運行する人形ネブタの制作者に、指導を受けた。６人が骨組みを作り、紙貼りしたネブタは、荒波の中でマグロが武者の釣り針にかかり抵抗する構図。まさかり形の下北半島を形作る雄大な大自然をモチーフにしたもので、幅１．８メートル、奥行き１メートル、高さ１．６メートルと小型だが、生徒に色付けされた武者とマグロは勇壮で、互いに釣り糸を引き合う姿は迫力と緊張感に満ちている。ネブタの右下には、大地と自然、人々とのつながりをイメージする下北ジオパークのロゴマークを配置した。

１０月１４日、約半年かけて完成させた人形ネブタは、創立６０周年記念式典会場の下北文化会館に展示され、出席した全校生徒や教職員、卒業生らから、構図も素晴らしく、波の細部までしっかり描かれていると高い評価を得ていた。

６人は「６０周年の記念にネブタを残すことができて誇らしい」「ネブタの制作過程で、内装など作る側しか知れない工程があることを学んだ」と話し、校訓に掲げる「自立」の精神を継承し、技術の習得に努めたいと、力を込めた。
（2023年11月掲載）